高校時代に読んだ小説をきっかけに、大学時代から文化人類学を専攻してきました。通常であれば埋もれてしまうような村の人びとの生に、フィールドワークから光を当てることができるのが文化人類学の魅力だと感じています。
フィールドであるタイ東北部では焼物づくりの産地で職人たちがモノづくりとどのように向き合いながら生活をしているのか、社会関係を軸に研究してきました。近年は渦巻き模様の土器で有名になった世界遺産バンチェン遺跡で地域の人びとが遺跡や遺物とどのようにかかわってきたのか、彼らのライフヒストリーから地域の歴史を再構成することに取り組んでいます。
今後も、東南アジアをはじめとする海外の文化だけでなく身近な文化にも関心を持ちながら、日々を過ごしていきたいと思っています。
「ケーススタディー交流2」では、東南アジア世界がどのように成り立ってきたのかを検討するとともに、グローバル化に直面したタイの人びとの暮らしを、観光や世界遺産、ものづくりや現代アートなどの様々なトピックから取り上げます。同時代に暮らす東南アジアの人びとの生活を身近に感じることができるように、講義を展開していきたいと思います。
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