大学院では、教育心理学が専門であったが、主として中国人が日本語を学習するとき、どういったところで母語から影響を受けるか、その母語の影響にはいかなるものがあるか、それはなぜかを研究してきました。自分の研究を通して、成人した学習者は外国語を習うとき、いやおうなしに母語から影響を受けるので、母語と学習言語との違いを明らかにすることは、彼らの問題発見を促し、効率よく外国語を学習することができることが分かりました。なので、私の授業では、日本語と中国語の相違点を徹底的に教えるように心がけています。
私のゼミでは、中国語のコミュニケーション能力を最大限に引き伸ばすことと、多角的に中国の社会について幅広く考える力を養成することを目的としています。授業の内容は、主として二つに分かれています。一つは、中国語を徹底的に教え込み、ゼミ生の全員がHSK5級に合格できるぐらいの中国語コミュニケーション能力を身に付けるように授業を設定しています。もう一つは、日中文化や思考様式の違いの説明と日中の文化・経済交流などについてのディスカッションです。例えば、中国人は「はっきりしている」ことを立派だとするが、日本人はそれを「きつい」と受け止めています。また日中の文化・経済交流などについて調べてもらってディスカッションすることによって、情報を共有することができ、ゼミ生の就職活動に役立つように授業展開をしています。
「CLS1・2(中国語入門①②)」では、ネーティブと同じように綺麗な発音を身に付けられるように徹底的に発音の指導をすると同時に、1年間で自己紹介、家族紹介、学校生活の紹介、趣味について語るなど、基本会話ができるようにします。
「交流文化演習1a・b」では、高い中国語コミュニケーション能力を身に付けてもらえるように、中国語とその文化背景について詳しく解説します。
「交流文化演習2a・b」では中国の文化・経済及び日中の文化・経済交流など、各自の関心のある課題に取り組んでもらい、それを発表させることによって就活など社会に出るための訓練をします。
「卒業プロジェクトa・b」では各自の関心のある研究テーマに学生と一緒に取り組みながら、卒論の指導を行います。
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