高校生の頃から日本語教師になりたくて、日本語教育について学べる大学に進み、それからずっと日本語教育に携わっています。私たち日本語母語話者が無意識に身につけた日本語の「当たり前」が、学習者から見ると「当たり前」でないことに、変わらず感動を覚えます。
研究としては、私たちは日本語をどのように使いこなしているのか、その特徴はどのようにしたら明らかにできるのか、ということに関心があります。同じ場面でも人によってどのように表現するか異なります。また同じ人でも、いつ、どこで、誰と話すかによって表現は変わってきます。つまり、その時々によって「自然な表現」は違います。日本語はとりわけこのバリエーションが豊富です。年齢・性別・職業・地域のような社会的な属性だけでなく、個人の性格(キャラ)によっても違います。これを相手の側から考えると、どんな風に言われたら気分よく答えられるか、という問題につながります。これにもまたいろいろな要因がありますが、文化によって好ましい表現の方向性には違いがあるとも言われています。こんなふうに、無意識に使っている母語である日本語の運用について日々考えています。
日本語教授法:日本語を「外国語」として教えるための実践的な知識と技能を身につけることを目標に、実際に授業をやってもらいます。
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