「観光は日本を救えるか!?」
日本で、一般庶民が海外旅行に行けるようになったのは昭和40年代に入ってからです。当時のテレビ番組では、「10問正解して夢のハワイ」や「トリスを飲んでHawaiiに行こう」が流行語になるなど、ハワイは庶民の夢の場所でした。その後、日本の経済成長に伴って、旅行会社、航空やホテルなどの観光産業は拡大しました。 さらに、近年、アジア諸国から日本への旅行客が激増して「爆買い」の言葉通り「家電」を始めとした様々な業界が、インバウンド対策を考え、人口減少、少子高齢化に悩む地方では「観光でまちづくり」を地域課題解決のためのテーマに掲げています。ここ数年、観光産業の規模は急速な拡大を続けてきました。
しかし、コロナ感染症の拡大で、観光産業の成長は、ストップしてしまいました。世界的にも国際交流人口が急増した結果、それが、コロナ感染症の拡大に繋がったということは否めません。それでは、このまま「観光」は終わってしまうのでしょうか?そんなことはありません。日本の成長を支えてきた「ものづくり」の分野に、これ以上の成長を期待するのが難しいため、人口減少時代を迎える日本が抱える課題を解決するひとつの方法が「観光」であることは間違いありません。コロナ禍が収まり、世界中の人々が各地を行き交うようになった時に、いかに次の一手が打てるのか。それを考えるのが「観光」を学ぶ私たちの使命です。
私は、大学卒業後、名古屋の放送局に勤務していました。30代半ば、社会人大学院で学んだことが縁で、40代半ばで「大学」へ転身しました。私自身が「学びが自分の価値観、そして生き方を変える」と実感しています。ぜひ、学生のみなさんと一緒に学びながら成長していきたいと思います!
「観光交流論」では観光地ではない小さなまちが、どのように魅力あるまちへと変化したのかを地域側の視点で学びます。「観光メディア」では、誰もが情報の発信者となったことが観光産業にどのような影響を与えているかを様々な事例を通して学びます。
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